1LDK叙事詩

続ける事を目標としているので、内容については一貫性がありません。

三月を過ぎる人たちは

隣の部屋が騒がしかった。人の出入りにしてはやかまし過ぎる。

妻に言ったら「清掃の人じゃない?いつもそうだよ」なんて事を言われたので、そうか。清掃か、と納得した。

 

 

数日経って、隣の部屋が空室になっていた。

外見とか雰囲気的に多分大学生だったと思うのだが、そういう時期か…と寂しくなった。

この数年まっっったく話した事はないけれど。会釈するくらいしかしなかったけれど。

 

それでも寂しさがあった。

 

ちょっとした永遠のようなものを感じていたのかもしれない。

結局、砂で固めた時間だったわけだけど。

 

時間は流れている。僕にも妻にも、そしてもちろん彼にも。幸あれ。