1LDK叙事詩

続ける事を目標としているので、内容については一貫性がありません。

若者は債権者

誕生日当日。帰り際に上司から渡された封筒を「今開けろ」と言うのでその場でバリバリと開いたら、『てめぇは健康に難があるので再検査。日程は◯◯日』と書かれた紙。

なんて誕生日プレゼントだ。

 

再見と再検査とはよく似ているな、なんて言葉が脳裏に過った。

ハッピーバースデー。

 

 

「何が欲しい?ウイングガンダムの1/60で良い?」

「作ってないプラモあるからそんなデカいの要らないよ…」

誕生日直前の話だ。

 

家に帰ると馬鹿でかい包装された箱が鎮座していた。

こ、コイツ…!やりやがった…!!

と半笑いで剥いだら、ミニ四駆のコースが現れた。

 

二重にやられた。伏線だと思っていたら見事に裏切られた。正直、感動した。

八木に電流が走る動画ばかり観ていた事をしっかり認識していたのだ、妻は。

早速、ネットでミニ四駆を頼んだ。

 

 

 

月替わりで替刃と歯ブラシを交換している。

その日は最終日だったので、新しい日を迎えるに当たってなんとなく陰部を剃毛した。

そう、いわゆるパイパン、である。

誰にもわからないイメチェンによって気分はスッキリだ。

歯ブラシは替えが無いのに捨ててしまったので、明日から予備のクソ硬い歯ブラシで口内の死を覚悟した。

ハッピーバースデー。