「君じゃない女性が夢に出てきたよ」
「誰よその女」と妻に詰められる夢を見た。
その女性は、かまいたちの夜グラフィックの概念的な存在だった。
『女性』と認識している顔のない存在。
会議室の一室、のような所で。
「どこのネイル通ってるんですか?」と妻の知り合いに問われた。前のめりだな、と初対面でもわかる。
「妻は自分でやっているよ」と言いながら妻の持ち物を持ち出し、膠およとは爪に下手下手と色を塗っていく。
「ネイリストのやり方を眺めて学んだみたいだね」と言いながらこの爪をどうしようか、と悩む膠およとであった。