1LDK叙事詩

続ける事を目標としているので、内容については一貫性がありません。

72.4キロの死者にご入金

買取依頼を出していたCDの見積もりが出た。

どれどれ。いくらになったかな。

野口英世と4人対戦くらい出来たら嬉しいな。

 

とメールを開いたら50枚弱で千円にも満たず夏目葬式である。

誤字だが間違いない気持ちでもある。

 

 

タワレコで視聴して気に入り衝動買いしたものの家で聴くと「こんなもんだったか…?」とタワレコという魔法が解けた音源たちと、値段がほぼ付かなかった「その他」でまとめられた音源たち。

 

何を売りに出したか忘れちまった。

そんな思い出なんて持ってたって一緒だろ、と切り捨てる自分。

その一方、これらの音楽に感動した瞬間が過去、確かにあった。

耳の入り口からその奥まで。

恒久とはいかなかったが一時的にでも幸福であったその体験に値段も付かず名前も付かない。

 

君に得た物に価値はないよ、と暗に突きつけられたような気分になっている自分も確かにいた。

 

 

同時に存在するこの気持ちは四と五の間の間を行ったり来たりしてメールを返信出来ずにいる。