今は昔。
人の顔を伺い、常に内向きを見ている男がいたのだが。
☆野0先生が、殺す気で漫画を描いている姿に触発されて、試しに仕事を殺す気でやってみた結果。
その殺意が見事結果として出たので、この方法は大成功と言って良いだろう。
男はそう思った。
「今日はいい酒が飲めるぞ」
その日、上司に仕事の取り組みについて、指導を受けた。
終業後、急遽設けられた面談。
次々問いかけられる全く持って反論の余地無しの正論、言葉は所々荒いが、上司本人の熱い気持ちが伝わってくる。男はただ頷くしか無く、返す言葉が震えたという。
昇進したばかりの上司だ。
気合が、熱量が、違う。自分もこうなりたいものだ。
其の為には現状の何倍も努力をして、示さねばならない。
そう思いながらも話が終わって帰宅してから寝るまで、常に殺意が隣で微笑んでいた。
いつもならへこんでいるが、そんな時間もったいない。
殺せ。仕事を殺せ。認めさせるのだ。
こんなブログを書いている場合じゃない。